ギャラリー再会
石井修氏の建築
「再会」は関西をベースにほぼ半世紀、独創的な建築をつくり続けておられる 石井修氏が昭和28年に設計された建物です。
雑誌大阪人・2002年11月号の発掘The OSAKAに紹介されました。
よみがえった「ギャラリー再会」
新世界の中でも異質な雰囲気をかもしだしている南欧風のたたずまい。
かつて新世界はモダンデザインの最先端の町。
この建物は、昭和28年に建築家・石井修氏の設計で純喫茶「再会」として建てられました。
「再会」の美しさに惹かれ銀幕のスターたちもよく遊びに来ていたそうです。
そんな華やかな時代から時が流れ、その後も地域の人に大切にされ親しまれていましたが、喫茶閉店後ラジウム温泉の2代目社長にひきとられ、平成9年に改修を終え、「ギャラリー再会」としてよみがえりました。
〔登録有形文化財〕にギャラリー再会が登録されました
国の制度〔登録有形文化財〕(※詳しくはこちら>>)にギャラリー再会が登録されました。
おもわぬ出来事に正直とまどいもありますが、大変光栄に思っております。
私共としても〔登録有形文化財〕の古きよき建造物を資産として活かしながら保存するという制度に大変共感しております。
今後も、ギャラリー再会の保存と文化的な活用に力を注ぎたいと思っております。
現在、ギャラリー再会では最終日曜日のPM2時からジャズライブを開催しております。
是非一度〔登録有形文化財〕ギャラリー再会のレトロ空間で、ジャズライブをお楽しみください。
大阪市主催、生きた建築ミュージアムに選ばれました
大阪市主催のイベント、大阪で現役の魅力ある建築を選定し、1年に1度、一般市民に建築を公開する「生きた建築のミュージアム」(※詳しくはこちら>>)を開催しています。
再会もその一つに選定され、年に一度、室内を公開しています。
ギャラリー再会の独創的なディティール
抑揚のきいた外観は、どんとした存在感があります。
窓には2本の細いねじり柱・2階の窓にも半円アーチを支えるように洋風の太いねじり柱がアクセントとなっています。
外観の印象に劣らず中に入ると、最初に目に飛び込んでくるのは中央の飾り柱。
柱上部のアーチを支え優雅な雰囲気です。
この空間の最大の見せ場は、カーブを描いて2階へ昇る階段。
階段の曲線美とS字型の手すりや、全体のフォルムのこだわりには感動しました。
2階に昇ると部屋の中央にはレンガを用いた大きな暖炉があります。
天井の木部は当時の表情を残しています。
奥にはグランドピアノが置かれ、コンサートが定期的に開かれています。
内装を彩る装飾にも、2代目社長のこだわりが端々に感じられます。
その代表が高い天井から美しく輝くシャンデリア。
細部のインテリアも「ギャラリー再会」の彩りに可憐に花を添え、過去の華やかな時代を彷彿とさせてくれました。
ふと目にした時計と鏡は、喫茶「再会」の開店祝いに片岡千恵蔵さんから寄贈されたもの。
■ギャラリー再会では毎月1回ライブイベントを開催しています。
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